兵庫県多可町加美区三谷
Road Map :R427を北進すると加美区三谷付近に千ヶ峰への道標が出て来る。
Route Map:千ヶ峰山頂から下りながら滝見をして行く。
『日本の滝百選』 今日は千ヶ峰への登り時間を計測する山歩き体力測定だけの予定であったが・・・
滝見をする予定では無かったが・・・
千ヶ峰に登る三谷コースは1時間弱で登れるのでたまに体力測定に使っており、今日も
体力測定だけをして終えるはずであったが、登り時に多くの滝を見付けてしまい、下山時
にゆっくりと滝見することにした。 三谷渓谷は2ヶ月程前の '18年04月に千ヶ峰への山歩きを中止して徹底的に滝見をしたつもりでいたが、雄滝までの滝見で終えており、雄滝からの上流に更に滝が続いていることには気が付かなかった。
体力測定は年齢相当の残念な結果で終わってしまったが、多くの滝を見ることが出来たのは今回はラッキーであった。
三谷渓谷の滝群
三谷渓谷の滝巡りは前回、徹底的行ったつもりであったが、今回、千ヶ峰への体力測定で知らない滝が色々目に付き、下りは改めて滝見をすることにした。
三谷渓谷には有名な雌滝、雄滝以外にも多くの滝があり、どの滝にも滝名が付いていないのが残念であり勿体ないと思った。 後から思えばヒルには出合わなかった。
三谷渓谷の滝群
みたにけいこくのたきぐん
千ヶ峰
登り:1時間11分(千ヶ峰山頂まで、歴代最遅となった)
下り:2時間25分(滝見をしながら下って行く)
合計:3時間46分(山頂での休憩10分含む)
GPS軌跡は下り時のみ表示している。
F1滝の直ぐ下流にも小さな無名滝があった。
登り時に登山道から沢を離れる地点で、沢の上流部に小さな滝群が見ら
れたので、下山時に寄ってみる。 この付近には滝マニアが付けたのか
赤いナビテープと微かな踏み跡がみられた。 最初の滝なので仮称として ”F1滝”と名付けたかったが、この後に多くの無名滝が出て来たので、
番号で滝名を付けるのは無理となって滝名を付けて行くのは諦めた。
これを ”F2滝”と名付けたかったが、小滝が多過ぎて、
ここからは滝名を付けて行くのは続かなくなった。
滝と呼ぶほどのレベルでは無いが、千ヶ峰にこんな沢が流れているのは、
これまでまったく気が付かなかった。
大きな滝だったとウソを付いても通りそうな小さな滝群。
少し大きな滝には滝マニアが付けたと思われるナビテープが見られた。
ゴルジュを抜けた下流部を見ると登山道の丸木橋の上だった。
ゴルジュが出て来たが、登山靴では無理を出来ず、
そこそこ近付いて止めておく。
ゴルジュから噴き出る滝姿が乙の字に見えたので仮称として ”乙字滝”としておく。
登山道の丸木橋まで下ってから少し遡上してみる。
丸太橋からの下流も渓流瀑の様な激しい流れを見せていた。
この下流は次の滝へと繋がって行く。
丸太橋の上から見た ”乙字滝”の下流に流れる無名滝。
小さな滝壺を有する落差4m程の無名滝。
両岸を崖に挟まれ、沢に下りるのは躊躇した。
渓流瀑と捉えてもおかしくない激しい沢の流れが続く。
薮扱きは無いが、地面が柔らかくで滑り易いので慎重に下って行く。
次の落差10m程の渓流瀑には滝下まで下りられる所を探す。
滝の下流側へ下りることが出来た。 好きなタイプの渓流瀑であった。
こんな素晴らしい滝に滝名が付いていないのは多可町がサボっているのだろう。
百畳岩とは言えない ”十畳岩”に下りてみる。
この岩の下流側に又、大きな滝が出て来る。
引き続き立派な滝が続いていた。
十畳岩を挟ん上流にも下流にも立派な無名滝が見られた。
これだけの滝に滝名が付いていないのは勿体ないと思いませんか?
スパイク長靴なら渓流に入って歩くことが出来るのだが、
登山靴では無理は出来ず、出来るだけ沢には入らない様にする。
近寄り難い渓谷が続く。
左の滝を少し横から見ると、渓流瀑とも3段滝とも言えそうな滝姿をしていた。 滝の形態の付け方も落差も全ていい加減なものだ。
これも中々立派な無名滝であった。
上の滝から更に下流の滝で繋がっており、この全体を一つの渓流瀑と見るのも有かな思う。
更に下流側に ”雄滝”に匹敵する様な大きな滝が出て来た。 この滝は登山道から見えていたのだった。
今回の滝群を見るには沢沿いに歩いても見ることが出来るのだが、今回は安全重視
で行きたいので、滝がある毎に登山道から斜面を下ったので、下山時の累計標高差は大きな数値になりそうだ。
落差は小さいものの綺麗な滝が出て来る。
まだまだ、そこそこのサイズの滝が出て来る。
立ち位置が滝に近い所しかなく、これ以上引いた写真が撮れなかった。
右の滝を落ち口から見る。
1m程の落ち込み。
小さな滝、落ち込みは途絶えること無く続いている。
やっと ”雄滝”の滝口に着いた。 これ以上、滝下を覗き込むには自撮り棒が必要だ。
前回は下流側から右岸を遡上して ”雄滝”に近付いたが、今回は上流側から左岸を下りて ”雄滝”に近付く。
滝の流線には上手く陽が当たり虹が出来ていた。
”雄滝”は素晴らしい滝ではあるが、それに匹敵する素晴らしい滝が上流に潜んで、滝名を付けて広宣をして貰いたい。
”雄滝”までは前回、徹底的に滝見をしている。 滝壺付近に虹が出ていた。
次に ”雌滝”を滝口から眺める。
登山道から見た ”雌滝”は滑滝なのか渓流瀑なのか? 前回は下流から乾いた個所を歩いて上った。
前回も滝横まで行って眺めた好きな滝姿の多段瀑。
登山道を下って下流側から ”雌滝”を見ると
途中に独特な姿の滝を見ることが出来る。
水に濡れて黒くなった個所はコケが生えてよく滑るので要注意である。
三谷渓谷にはシンプルな直瀑が無いのが改めて好感が持てた。
前回は ”雄滝”までしか滝見していなかったが、今回は最上流部から徹底した滝見が出来たと思う。 これでしばらくは三谷渓谷には来たいとは思わないだろう。
登りは1時間11分にて千ヶ峰に着いたが、下りは滝見としたので2時間25分を
要してしまった。 駐車場には下り時にすれ違ったジジババ3人組の車が増えていた。
三谷渓谷に架かる最後の丸木橋を渡る。